NYの医師、被災地に立つ

カテゴリー: シゴト

今日、マンハッタンにある20イースト・メディカルクリニックの院長、カマール・ラマニ医師にインタビューした。

先生は震災があったその10日後、医療ボランティアとして宮城県南三陸町に行った。

震災後、すぐに現地のボランティアを申し出るも日本の医師免許がないという理由で却下された。そこから許可をもらうため奔走。許可が下りるや否や自分のクリニックをスタッフに任せ、現地へ飛んだ。

現地では太陽光が差し込む時間から日の入りまで自然の光がある限り、多い日で50人以上の被災者を診察した。

先生は神戸出身のインド人。あの阪神大震災を経験し、当時はまだ医者でなかった自分の無力さが今回こそ力になりたいと思わされた。日本語ペラペラだけど東北弁は理解できず、お互いが分かり合うまで丁寧に診察した。おかげでニューヨークからわざわざ飛んできたインド人ルックスで関西弁のこの医者は現地で逆指名を受けるほどの人気に。

先生の正義感に心打たれるも、それ以上に印象に残ったのは、先生の口から出るメディアでは伝えられていない被災地の現状。「これが、本当にあの日本かー」と思ったという。「悪夢を見ているようだった」と。

過去形ではない。あまりの出来事に地球の裏側にいる僕達は歴史の1ページのように思ってしまう傾向がある。今現在でも数え切れない人達が避難所生活をしている。