チップビンボーになる季節

カテゴリー: ライフ

この街のルールは「持ってる人間は、持たざる人間に還元せよ」だ。

この季節、いたる所でチップを渡すことになる。アパートの管理人、ドアマン、ランドリーマン。会社のセキュリティー、スーパー、窓拭き、Fedexやポストオフィスのデリバリーマンetc、、、。周りのサービス業の人に、ということなのだけれど。

ちなみに僕は厳密に言えば「持たざる人間」側だ。(厳密に言わなくてもだ。)今でもそう思っている。

なのに、社長という立場上、家主という立場上、会社、アパートそれぞれ前述のサービス業の方々に、ひとり頭約$30から$50の「お心づけ」を渡さなきゃいけない。(この言い方、セコいな)

日本の方のなかには「チップ」という習慣はあくまで「気持ちのもの」と勘違いされている方も多いと思う。

はっきり言って彼らは、もらう気満々だ。

当然の権利として受け取り、こちらも当然の義務として渡す。この時期になると、どこのドラッグストア(日本でいうところのコンビニのようなもの)でもそれ用のクリスマスチップ袋が売られている。つまりは習慣であり、「持ってる人間」側の義務だ。(何度も言うが僕は「持ってる人間」側ではない!)

まずはこの時期、日頃、無愛想なドアマンがなぜかにっこりと「クリスマスカード」を渡してくる。会社でも自宅でも。こちらに来てすぐの頃はただの習慣と思い、笑顔でサンキューとか言っていた。

実はこのカードにはそれぞれの管理人側メンバーの名前が連名で記入されている。要はこのメンバーにはチップをという、何のことはない、ただのインボイスだ。(この言い方はちょっとひどいな)

忘れようモンなら、翌年一年間は無愛想は当たり前。いい年したおっさんが。しかも露骨に。頼んだ仕事も中途半端になってしまう。

ア パートに戻れば(こちらでは超高級でない限り、それをマンションとは呼ばない)いつも無愛想なドアマンたちもこの時期の前後2週間ははやたら愛想がいい。チップ袋 を渡すまで、この愛想笑いは続く。渡して2週間後、その愛想笑いが消え、いつもの無愛想に戻る。ここでやっとほっとする。毎年このサイクルは同じだ。

でも、$20札を2枚でも小袋に入れて渡せば、彼らは向こう一年間、味方になる(笑)

買い物荷物が多いとき、地下にあるランドリーの使用時間が若干過ぎたとき、この時期のたったの$40が効力を発する。

なんと、分かりやすいことか。

日本の女子高生のように雰囲気で誰かの味方になったり、誰かを無視したりしない。
「キッチリ、くれ!キッチリ、仕事するから!!」
至極、シンプル。この分かりやすさは実は好きだったりする。

でもそれにしても、約15人。一人頭、最低$20から管理人には$100ほど。(これでも少ないくらいらしい)

今年は合計で$700を越えた。経費で落ちないバカにならない出費だ。
すでにバカにならない管理費を、会社、自宅それぞれに、
そして、バカにならない税金をこの国に払ってるのに!!

今日のエントリ見た人は、なんて、ちっちゃいヤツなんだと思う内容だな、これ。
すべてはリーマンショックの余波のせいということで、、。

※ 勢いでこんな風に書いちゃいましたが、実は彼らにとってはチップは重要な生活費で、もらう権利が当然あるものであるということを追記しておきます。実は渡さない事、忘れる事の方が、ずっと失礼で人として間違えているということも。(だったら、愚痴るなよ。ということは頭でわかってるのですが、$700はなぁ)

もうひとつ。昨年、渡し忘れても、変わりなく今年も助けてくれたドアマンもいたことも付け加えておきます。